倦怠感が起こりやすい薬剤のリストと対策
治療開始から数日の間に、全身のだるさ、疲れやすさ、集中力の低下など、疲労感や倦怠感が現れることがあります。これらの症状は抗がん剤が原因となるほかに、食欲不振によるミネラルバランスの乱れや、抑うつ状態などからも生じます。
抗がん剤治療が複数クール行われる場合、回数を重ねるほどに倦怠感は蓄積しやすいといわれ、治療が終了したあとでも長期間持続することがあります。
だるさや疲れやすさはQOL(生活の質)の低下を招く大きな要因にもかかわらず、見過ごされやすいとされています。気になることがあったら、遠慮せずに医師や看護師に相談することが大切です。
倦怠感が起こりやすい抗がん剤
イホスファミド、シクロホスファミド、シタラビン、エノシタビン、シスプラチン、カルボプラチン、インターフェロンなどがあげられます。
インターフェロンでは、強い倦怠感のために治療を中止するケースも少なくありません。
対策
消化がよく、栄養価の高いものを食べるようにします。食欲がないときは、食べたいものを食べられるときに口にしましょう。また、水分を十分に補給して、疲労物質を体外へ排出させましょう。
入浴や足湯、マッサージなどで血液・リンパ液の循環をよくすると、疲れやだるさに改善がみられることがあります。