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テガフール・ウラシル(代謝拮抗剤)

商品名(製造・販売会社)

  • ユーエフティ(大鵬薬品工業)

テガフールとウラシルを1:4の割合で配合した抗がん剤です。テガフールはフルオロウラシル(5-FU)のプロドラッグです。プロドラックとは、「投与された後、体内で徐々に有効成分へと変化する前駆物質」を意味します。

本剤の場合、主成分であるテガフールが、肝臓の酵素によって体内でゆっくりと有効成分のフルオロウラシルに変化します。こうすることで、直接フルオロウラシルを投与するよりも、長時間、作用が持続するわけで。さらに、フルオロウラシルが体内で分解されるの防ぐウラシルが配合されていますので、更なる効果が期待できます。

適応となるがん
頭頚部がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、胆嚢・胆管がん、膵臓がん、肺がん、乳がん、膀胱がん、前立腺がん、子宮頸がん

ホリナートカルシウムと併用するUFT/LV療法は、大腸がんの標準治療の1つである5-FU/l-LV療法(フルオロウラシル+レボホリナートカルシウム)と同等の効果があり、経口投与なので、副作用の面では優れているといわれています。

主な副作用
成長の早い細胞にダメージを与えるように作られていますので、がん細胞以外にも、胃腸の粘膜や血液を造る骨髄細胞など成長の早い正常細胞へダメージを与えてしまう可能性があり注意が必要です。

これに関連した副作用は、服用を始めてから2ヶ月間に現れることが多く、のどの痛みや発熱、終結、皮膚のあざ、下痢、口内炎、疲労感などに気づいた場合は、速やかに担当の医師に連絡をとりましょう。

使用上の注意点
TS-1と併用すると、重篤な骨髄抑制や消化器障害を起こす恐れがありますので併用できません。また、ほかの抗がん剤や放射線療法と併用した場合、骨髄抑制などの副作用が強まることがあります。