ペントスタチン(代謝拮抗剤)
商品名(製造・販売会社)
- コホリン(化学及血清療法研究所、日本化薬)
フルダラビンやメルカプトプリンと同じプリン代謝拮抗剤で、DNA合成に関与している酵素の働きを阻害することで、抗がん作用を発揮します。
多くのリンパ系腫瘍に有効性が認められていますが、特にヘアリーセル白血病に対して高い効果を発揮するとされています。
適応となるがん
成人T細胞白血病リンパ腫、ヘアリーセル白血病
主な副作用
腎不全や重度の腎障害、骨髄抑制による感染症や出血傾向、貧血などに注意が必要です。一般的な副作用としては、吐き気・嘔吐、食欲不振などの消化器症状がみられるほか、肝障害、倦怠感なども多いとされています。
使用上の注意点
アルキル化剤シクロホスファミドやイホスファミドとの併用で錯乱や呼吸困難があらわれることがあります。本剤は正常細胞を傷害して重篤な副作用を引き起こすことがあります。副作用は使用後数ヶ月〜数年もしてから生じることもあるとされており、医療機関での慎重な使用が必要とされています。