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ペメトレキサド(代謝拮抗剤)

商品名(製造・販売会社)

  • アリムタ(日本イーライリリー)

腫瘍を形成する3つの酵素に作用する葉酸系の代謝拮抗剤です。海外ではシスプラチンとの併用が手術不可能な中皮腫の標準治療薬となっています。日本でも、アスベストによる中皮腫が社会問題化したのをきっかけに承認されました(2007年1月)。

適応となるがん
悪性胸膜中皮腫に対してシスプラチンと併用されます。海外の臨床試験では非小細胞肺がんに対しても、標準治療となっているドセタキセルに匹敵する効果が報告されています。

主な副作用
骨髄抑制や吐き気・嘔吐がほとんどの人に現れます。いずれも重症化して、感染症や重度の下痢を起こすことがあるので注意が必要です。重大な副作用としては、間質性肺炎や腎不全の報告もあります。

一般的な副作用としては、脱毛や口内炎、倦怠感、発疹やかゆみなどがみられます。

使用上の注意点
副作用を軽くするため葉酸、ビタミンB12が投与されます。ほかの抗がん剤と併用した際に、骨髄抑制などの副作用が強く現れることがあります。また、イブプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬やペニシリン抗生物質などと併用すると、副作用が出やすくなる恐れがあります。