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プロカルバジン(アルキル化剤)

商品名(製造・販売会社)

  • 塩酸プロカルバジン(中外製薬)

がん細胞がDNAやRNA、たんぱく質を合成するのを阻害することで、抗腫瘍効果を発揮します。血液脳関門を通過することから、脳腫瘍の治療に、PAV療法(プロカルバジン+ニムスチン+ビンクリスチン)や、それにインターフェロンを加えたPAV-フェロン療法として用いられます。

また、悪性リンパ腫では、COPP療法(シクロホスファミド+ビンクリスチン+プロカルバジン+プレドジゾン)などで用いられます。

適応となるがん
悪性リンパ腫(ホジキン病、リンパ肉腫、細網肉腫)、および悪性脳腫瘍の大半を占める神経膠腫。小児の悪性リンパ腫と脳腫瘍にも使用されます。

主な副作用
骨髄抑制による免疫力の低下や出血傾向、貧血などが起こります。吐き気・嘔吐、食欲不振もしばしばみられる症状です。そのほか、消化器症状としては下痢や口内炎、便秘などが、精神神経系の症状としては、神経過敏や全身倦怠感、眠気、めまいなどがみられます。

使用上の注意点
チーズをはじめとする乳製品など、チラミンを多く含む食品は、代謝を阻害されて体内に蓄積します。神経伝達物質ドーパミンの分解を妨げる作用があるため、三環系抗うつ薬やフェノチアジン系、バルビツール酸系などの抗精神薬との併用は慎重に行います。